住之江区役所インタビュー

子育て支援情報を発信し、住み良い街づくりを目指す。住之江区の子育て支援事業

国や市の制度を活用し、区全体で子育て環境を整えている住之江区。現在、待機児童数ゼロを実現し、さらなる子育て環境を充実させるために区長、区職員が尽力しています。今回、住之江区役所を直接訪れて、保健福祉課長の藤井幸太郎さん(写真左)、子育て・地域福祉担当課長の坂田祐子さん(写真中)、事業推進担当課長兼住之江区教育担当課長の平田紀子さん(写真右)に住之江区として取り組んでいる子育て支援事業についてお話をお聞きしました。(※2020(令和2)年2月時点)

左から藤井幸太郎さん、坂田祐子さん、平田紀子さん
左から藤井幸太郎さん、坂田祐子さん、平田紀子さん

――まずは住之江区における、子どもの数やファミリー層の増減状況などを教えてください。

坂田さん:住之江区の人口は約12万人。少子高齢化、核家族化が進む昨今、住之江区においても人口は微減している状況です。このうち約1割強が子どもで、人数で言えば、未就学児童だと、各年齢それぞれ800人ずつくらいです。地域によっては新たな開発が進み、子育て世代を中心に人が流入しているところもありますね。

待機児童ゼロで、子育て支援が充実している住之江区
待機児童ゼロで、子育て支援が充実している住之江区

――子育て支援の情報発信として、住之江区が独自で取り組まれていることがあれば教えてください。

坂田さん:毎年、子育てを支援する施設を掲載した「子育てマップ」を発刊し、区役所の保健福祉課などで配布しています。2018(平成30)年度からは、大阪市の地図情報サイト「マップナビおおさか」にも、子育てマップのデジタル版を掲載しています。「マップナビおおさか」はパソコンやスマートフォンからでも閲覧でき、子育て関連の施設などの位置だけでなく、施設の外観写真や電話番号、実施日等の情報を簡単に見ることができます。また、地域で開催される子育てサロンの情報などを区役所のホームページで発信していますし、区役所の公式Facebookでも、サロンの開催状況をはじめ、子育て支援に関する様々な情報を毎週のように発信しています。

区内には、乳幼児とその保護者の方が遊んだり、おしゃべりしたりできる場として、「住之江区子ども・子育てプラザ」、「つどいの広場・みさき」、「つどいの広場・北加賀屋」、「きのみむすび保育園・子育て支援センター」、「陽だまり・ポートタウン保育園」、「住の江幼稚園・よちよちらんど」という、6か所の「つどいの広場・子育て支援センター」があります。これらの施設での毎月の講座などの情報のほか、先ほどの各地域の子育てサロンや保育所等の園庭開放などの情報、そのほかにも子育てをテーマにしたコラムや、区役所が実施する子育て相談など、地域で子育てを応援する様々な情報をまとめた子育て支援情報紙「わいわい」を毎月発刊しています。子育て世代の保護者の皆さんが安心して暮らしていただけるように、子育て支援の情報発信をさらに充実させていきたいですね。

平田さん:住之江区では広報紙に力を入れていまして、「さざんか」という区の広報紙を毎月住之江区内の全てのご家庭・事業所へ配布しています。子育て支援として、2019(令和元)年11月号では「区民の誰もが子育て応援団」と題して、子育て世代もそうでない方も、みんなで子育てを応援することの大切さを伝えました。その他、子育てを応援・支援する内容を盛り込んでいます。

子育て支援情報紙「わいわい」2020年4月号
子育て支援情報紙「わいわい」2020年4月号

広報紙「さざんか」2019年11月号
広報紙「さざんか」2019年11月号

――大阪市は子育てに関する制度が充実しているとお聞きしました。具体的な内容を教えてください。

坂田さん:大阪市は待機児童対策にも力を入れており、その一環として、住之江区役所の庁舎を活用して、0歳から2歳児までを保育する施設を開設しています。住之江区は2019(平成30)年4月には待機児童数は0になりました。

藤井さん:そのほか、大阪市には、0歳から18歳までの医療費の自己負担額の一部を助成する「こども医療費助成(一部所得要件あり)」や、中学生を対象に学習塾や家庭教師、文化・スポーツ教室などの学校外教育にかかる費用・月額1万円を上限に助成する「塾代助成事業(所得要件あり)」があり、子育てしやすい環境を作っています。

平田さん:さらに、「塾代助成事業(所得要件あり)」を活用する方法として、区内の中学校2か所で、学校の放課後に民間事業者に入っていただき、「塾代助成カード」を利用できる学力向上の課外授業を行ってもらっています。

坂田さん:大阪市では、子育て家庭の困りごとを発見し、相談や支援につなげる「大阪市こどもサポートネット」を、2020年度から全区で実施しますが、住之江区はモデル区として2018年度から先行して実施しています。ほかにも区役所では、子育てに関する様々な相談に対応しています。

藤井さん:児童手当など子育てを支援する国の制度もいろいろありますし、私たちとしてはそういうベースの部分はきっちりと行い、足りない部分を区としてサポートしていきたいと考えています。

「住之江区役所」へはOsaka Metro四つ橋線「住之江公園」、から徒歩約10分
「住之江区役所」へはOsaka Metro四つ橋線「住之江公園」、から徒歩約10分

――小・中学生に関する区独自の施策があれば教えてください。

平田さん:海外派遣授業として、住之江区内の中学校から各校1名ずつ、カナダ・バンクーバーにある「ブリティッシュ・コロンビア大学」に派遣し、国際教育の推進を図っています。さらに、派遣生がカナダで学んだ経験を各校で発表することで、また違う子が刺激を受け、視野を広げるきっかけになる波及効果を目指しています。また、その様子を「さざんか」にも掲載して、より広く区民の皆さまにも発信しています。

ほかにも、毎年開催している「すみのえミュージックフェスティバル」では、区内に拠点のある、日本で最も長い歴史と伝統を誇る交響吹奏楽団「Osaka Shion Wind Orchestra(オオサカ・シオン・ウインド・オーケストラ)」のメンバーと、住之江区の小中学生が吹奏楽の演奏や合唱を通して交流・発表できる機会があります。楽器を扱ったことがない小学生も参加でき、とても有意義な1日になります。

平田さん:さらに、2019(平成31)年4月に、全国初の公設民営の中高一貫校「大阪市立水都国際中学校・高等学校」が南港で開校しました。国際的な教育プログラム「国際バカロレア」コースが設置され、世界の複雑さに対処できる生徒の育成を目指しています。

――最後に地域との連携について教えてください。

平田さん:御崎5丁目にある「大阪市立清江小学校」は2004(平成16)年に「校庭にみどりのじゅうたんを!」モデル事業実施校に指定され、現在でも運動場に一面の芝生が引かれています。この芝生を利用した地域行事がよく開催されていますね。

藤井さん:住之江区には14の連合町会があり、それぞれの地域で個性的な取り組みをしています。子どもの居場所づくりとして注目される「子ども食堂」もそのひとつです。さらに、各地域には民生委員さんや主任児童委員さん、町会のボランティアさんなど、地域の子どもたちを守りたいと多くの方が様々な活動をしてくださっています。

平田さん:住之江区では「夢と希望を持って、幸せに暮らすまち」という目指す将来像を掲げ、“育てる(教育)”、“支える(福祉)”、“備える(防災)”、“楽しむ(地域資源)”という4つの柱に注力したいと考えています。もともと、“住之江”という名称には「住み良い国」という意味があり、その由来通りに「住みよい区」を目指していきます。

「大阪市立清江小学校」
「大阪市立清江小学校」

子育て支援情報を発信し、住み良い街づくりを目指す。住之江区の子育て支援事業
子育て支援情報を発信し、住み良い街づくりを目指す。住之江区の子育て支援事業
藤井幸太郎さん(写真左)、坂田祐子さん(写真中)、平田紀子さん(写真右)

住之江区役所

所在地 :大阪府大阪市住之江区御崎3-1-17
電話番号:06-6682-9986
URL:https://www.city.osaka.lg.jp/suminoe/
※この情報は2020(令和2)年2月時点のものです。