健康と文化の拠点。幅広い楽しみ方がある「片山公園」
阪急千里線「吹田」駅、「豊津」駅、JR「吹田」駅からそれぞれ徒歩約7分、3つの駅に囲まれた小高い丘に、約4ヘクタールもの敷地面積を誇る自然豊かな「片山公園」がある。子どもたちがゆったり楽しめる「遊具エリア」、大人が散歩するのに適した高台の「庭園エリア」に加え、「片山市民体育館」、「片山市民プール」、「中央図書館」が併設しており、にぎわいのある人気のスポットとなっている。今回、その「片山公園」を管理している、吹田市 土木部公園みどり室の辻本さんに「片山公園」の概要と周辺地域の魅力についてお話を伺った。
――まずは公園みどり室さんの概要についてご紹介ください。
辻本さん: 我々公園みどり室の仕事は、公園の遊具、設備等の破損修繕や樹木の管理を行い、利用者の利便と安全性を確保することです。「片山公園」も市が管理している公園のひとつにあたります。
「片山公園」の中央には、子どもに人気のある「わんぱく広場」があります。とくに子どもたちに人気があるのはタコ型すべり台や大型遊具です。「片山公園」は別名「タコ公園」と呼ばれて親しまれています。
「わんぱく広場」の横には広々とした砂地の「多目的広場」があり、かけっこや鬼ごっこなどが楽しめます。「多目的広場」には吹田市制施行50周年を記念して建てられた大きなモニュメント「平和と健康の鐘」があります。これは1889(明治22)年に山田村で発掘された弥生時代の祈りの鐘である「山田の銅鐸」をモチーフにしたものです。銅鐸を挟んだデザインで、断面が吹田市の地図と同じ形になっています。「多目的広場」は1周175メートルあり、ジョギングを楽しむ人の場になっています。
――「わんぱく広場」に流れる小川はどこから流れてくるのでしょうか?
辻本さん:石積みの壁から滝のように流れ出る「壁泉(へきせん)」から、階段状に流れる「ドレミの滝」を通り、「ジャブジャブ池」を経て、「わんぱく広場」内に流れてきます。この水は地下250メートルの地下水を利用しています。かつてこのあたりは、丘陵の地下水があちこちで湧き出る湧水地帯を形成しており、豊富な地下水で有名でした。そこで、公園再整備の際、1995(平成7)年には井戸を堀り、地下水を水施設の水源として利用することになりました。「ドレミの滝」は階段状に水が流れていて夏に訪れれば涼しげな雰囲気が味わえます。
――「庭園エリア」についても教えてください。
辻本さん:園内の東側の緑地帯には多種多様な花や樹木が植えられているだけでなく、キショウブが植栽された「修景池」やヒメガマが植栽された「トンボ池」があり、自然に囲まれた環境です。人工的に管理された公園でありながら、さまざまな生き物に出会うことができる点が特徴です。
「修景池」の側には和風の休憩所があり、自然の中でゆったりしたいという方におすすめです。また春や秋には、渡り鳥が中継地として立ち寄ることもあり、さまざまな種類の小鳥に出会うことができます。駅から徒歩圏内にある公園で、これだけ自然豊かな環境はなかなかないと思います。
――それぞれの四季の人気スポットについて教えてください。
辻本さん:春の楽しみとしては、5月中旬頃に見頃を迎える「平和のバラ園」が挙げられます。この「平和のバラ園」は吹田市の非核平和都市宣言の事業の一環として造られたバラ園で、平和への願いを込めて名付けられたバラが約60品種、約400株植えられています。さらに園内には梅や桜も植えられており、バラ以外の花々も楽しめます。夏は先ほどお伝えした池や滝、小川などの水場を眺めることができます。そして、秋になると園内のさまざまな場所で、樹木の紅葉が見頃を迎えます。「片山公園」では四季の移り変わりを体験できます。
――きれいな公園が維持されていること、子どもたちが安心・安全に遊ぶことができるのは公園みどり室の皆さんによる管理のおかげでもあると思います。最後に、辻本さん自身が考える、当エリア円山町の地域の魅力を教えてください。
辻本さん:まずは電車でも、車でも都市部へのアクセスが便利なことです。さらに伊丹空港へのアクセスも容易で、遠方へのお出かけも便利です。「関大前」駅や「江坂」駅周辺には各種店舗も充実しています。また「片山公園」や「江坂公園」といったみどり豊かな公園が点在していますので、住環境としても充実していると思います。
また、防災という観点でも近くに「吹田市消防本部西消防署」があり地域防災の要になっています。
吹田市土木部公園みどり室
所在地:大阪府吹田市佐竹台1-6-1 南千里庁舎2F
電話番号:06-6834-5364
URL:https://www.city.suita.osaka.jp/home/soshiki/div-doboku/kouenmidori.html
https://www.city.suita.osaka.jp/home/soshiki/div-doboku/kouenmidori/park-info/katayama-park.html
※この情報は2020(令和2)年1月時点のものです。