東大阪布施スペシャルインタビュー

創立70周年。布施エリアの子どもを見守り続ける「認定こども園 みどり幼稚園」

創立70周年。布施エリアの子どもを見守り続ける「認定こども園 みどり幼稚園」
創立70周年。布施エリアの子どもを見守り続ける「認定こども園 みどり幼稚園」

キラキラ輝く笑顔。楽しそうな明るい声。先生たちの優しい眼差し。東大阪市にある認定こども園『みどり幼稚園』ではいつもこのような光景が見られます。その理由を探るべく、同園を訪ね、副園長である平尾道夫先生に教育方針や独自の取り組みなどをお伺いしました。

平尾道夫副園長先生(左)と「123ミック英会話」を担当するトリーナ先生(右)。トリーナ先生は副園長先生の奥様。
平尾道夫副園長先生(左)と「123ミック英会話」を担当するトリーナ先生(右)。トリーナ先生は副園長先生の奥様。

――みどり幼稚園の概要について教えてください。

平尾副園長:『みどり幼稚園』は、この東大阪の地で戦後間もない1949(昭和24)年に私の祖母が創設し、2019(令和元)年に創立70周年を迎えました。2017(平成29)年には私立幼稚園から認定こども園に移行し、現在では定員95名の子どもを預からせていただいています。

当園の特徴としては、小学校教育の先取りとなる文字や計算などの早期教育を行わず、数々の成功体験を積み重ねることで、「努力すればどんなこともできる」という自己肯定感を育てる教育に注力しています。幼児期は非常に貴重な期間ですので、その時間を無駄にしたくないなと思っています。

二階建ての教室
二階建ての教室

隣接する第二園庭
隣接する第二園庭

――具体的にはどのようなことに取り組まれていますか?

平尾副園長:すぐにはできないけど努力をすれば達成できる課題を7つ用意しています。具体的には、竹のぼり、水泳、竹馬、縄跳び、逆上がり、コマ回しなどです。例えば水泳の場合、「7メートルのプールを泳ぎ切る」という課題があります。年少で水に親しむことからスタートし、年中で水に5秒間浮かぶという課題をクリアし、そして、年長で7メートルを泳ぎ切るのです。当然、最初は難しいのですが、ステップを踏むことで確実に誰でも課題を達成できるようになります。大切なのは先生はもちろん、子ども同士でもできたことを一緒に喜びあうことです。

こういった課題を7つ用意しているのは、それぞれの子どもが一つでも輝ける場を作りたいからです。竹のぼりの得意な子ども、逆上がりが得意な子ども、コマ回しが得意な子どもなど、子どもによって得意、不得意があるのは当然です。自分ができないことは、できる仲間から教えてもらい、できることはできない仲間に教えてあげる。みんながお互いを尊重し、助け合える関係が築ければ、自分ひとりの力だけではできないこともできるようになります。このような“自ら育つ力”が身に付けば、小学校に入った時に、勉強でもスポーツでも活躍することができます。だから当園では小学校の先取りのような早期教育は行わないのです。

ただ、当園では文字指導は行いませんが、読み聞かせの時間はしっかりと確保しています。子どもは、自分でたどたどしく文字を追いながら読むのではなく、大人に読んでもらうことによって彼らの年齢にふさわしい文学性や精神性を学びとることができます。私たちはこれらの能力の方が、幼児期に小学校に入ってから学ぶことを先取りして教えてあげることよりも大事な能力であると考えているからです。

遊戯室
遊戯室

自園調理場の『わくわくキッチン館』。遊具から調理場が覗けるようになっている。
自園調理場の『わくわくキッチン館』。遊具から調理場が覗けるようになっている。

――その他の独自の教育方針があれば教えてください。

平尾副園長:子どもたちの成長に欠かせない食事にはこれまでもこだわってきましたが、2019年9月に念願の自園調理場『わくわくキッチン館』ができ、その翌月から自園調理給食をスタートさせ、さらにこだわりが増しました。まず主食であるごはんは、歯応えの良い無農薬玄米を提供しています。さらに、生野菜をたくさん取り入れ、ビタミンやミネラル、タンパク質などの栄養素をバランス良く含む給食を提供しています。

これらの食材は信頼できる地元の八百屋さんから仕入れ、調理員や栄養士も自園で確保し、食材の調達から調理方法まで、あらゆることが園の判断でできるようになりました。さらに健康な体づくりのために、薄着・裸足保育を取り入れています。もちろん子どもが安心して裸足でいられるように、毎朝、園内の掃き掃除には細心の注意を払っていますし、薄着・裸足は自由選択です。

加えて、年少から年長までの3年間のカリキュラムで構成した、英語教室「123ミック英会話」を週に一度行っています。読み書きする文字指導ではなく、ネイティブ講師、トリーナ先生による自然と英語に慣れ親しむオリジナルのカリキュラムです。

自園調理場内は調理しやすいように計算された構造になっている
自園調理場内は調理しやすいように計算された構造になっている

平尾副園長先生が発案し、図面まで作成した「冒険の城」
平尾副園長先生が発案し、図面まで作成した「冒険の城」

――続いて、貴園の設備についての特徴を教えてください。

平尾副園長:小さい敷地ながらも緑を至る所に配置し、四季折々を感じられる園づくりをしています。また子どもたちが自然に親しめるようにと、PTAのお父さん方と力を合わせ、ビオトープを一から作りました。今ではメダカやタニシ、トノサマガエルが住みついています。

さらにこだわったのは、「冒険の城」と呼ばれる遊具です。発想は小説「トム・ソーヤーの冒険」に出てくる主人公の親友・ハックが住んでいる木の上の家でした。雲梯(うんてい)と滑り台などを立体的に配置し、上や下に行き来することで、まるで冒険しているような遊びを楽しめます。子どもたちは飽きることなく、毎日、「冒険の城」で遊んでくれています。また、プールは2階建ての教室の屋上にあり、子どもたちが豊かな学びを得られるようにアイデアが詰まった環境となっています。

屋上にあるプール
屋上にあるプール

第二園庭にある農園
第二園庭にある農園

――地域との関わりについて教えてください。

平尾副園長:本園では「夏の夕べ」といった、地域の方が楽しめるイベントを毎年開催しています。PTAのお父さんで構成される「ダディーの会」が露店で大根鉄砲の射的屋さんを開催してくださったり、お母さんたちがバザーを開催してくださったり、保護者の方々に支えられているイベントですね。他には、地域で子育てしているご家庭の力になれればと、通園の保護者だけではなく誰でも利用できる、子育ての無料相談を予約制で行っています。

――進学先となる東大阪市立布施小学校との交流はありますでしょうか?

平尾副園長:年長になると、すぐそばにある布施小学校の勉強風景を見学に行き、小学生のお兄ちゃん、お姉ちゃんと一緒に鬼ごっこなどの遊びを楽しむ機会がありますね。進学に向けた大切な機会となりますし、子ども達も非常に楽しみにしています。そのほか、2019(令和元)年11月には当園の70周年を記念したコンサートを布施小学校の体育館をお借りして開催しました。その際は、フィルハーモニー管弦楽団の演奏をはじめ、みどりPTAとOBの合唱団を立ち上げ、管弦楽団のコラボ演奏により合唱を披露しましたが、たくさんの地域の方が足を運んでくださいました。

生き物に触れ合える環境がある
生き物に触れ合える環境がある

くじらのオブジェクトをあしらった大きな門が目印
くじらのオブジェクトをあしらった大きな門が目印

――延長保育や土曜の預かり保育について教えてください。

平尾副園長:本園では平日の延長保育や土曜の預かり保育はもちろん、夏休み、冬休み、春休み期間中も朝8時から夜7時まで子どもをお預かりしています。費用においては、どのご家庭でも平日の朝8時から午後4時までは無料で、それ以外の時間帯でも負担にならないように抑えた費用でお預かりしています。土曜の預かり保育は「サタデーレインボー」と呼び、手作りの石窯でピザを焼いたり、流しそうめんをしたりなど、職員発案による普段できない楽しい企画を提供しています。本園では、土曜の預かり保育も正規の先生が担当しますので、子どもにとっても安心できる環境だと思いますよ。ちなみに、「サタデーレインボー」という名前は、本園の3歳児クラスが「もも組」と「き組」、年中児が「かき組」、年長児が「みどり組」と色で分かれているので、土曜日の縦割り保育を色で示し、ネーミングしました。

――最後に、布施周辺の住環境の魅力について教えてください。

平尾副園長:私は布施で生まれ育ち、今でも住み続けているので分かるのですが、買い物施設や飲食店、運動施設などの生活に必要な施設が揃うだけでなく、自然豊かな場所もたくさんあり、とても住みやすい場所です。子育てするご家庭にとっても素晴らしい環境ですので、これから住まいを考えている方にもぜひおすすめします。

第二園庭から見た外観
第二園庭から見た外観

認定こども園『みどり幼稚園』
認定こども園『みどり幼稚園』

認定こども園『みどり幼稚園』

副園長 平尾道夫さん(左)
「123ミック英会話」を担当するトリーナさん(右)
所在地 :大阪府東大阪市寺前町2-2-12
電話番号:06-6720-6400
URL:http://www.midorigakuen.com
※この情報は2020(令和2)年8月時点のものです。