住民票や印鑑登録などの届出・手続きが可能

生駒山麓のふもとの田原地区を管轄する「四條畷市田原支所」

ひとくちに大阪と言ってもそのスケールは大きく、その街並みも驚くほど幅広い。四條畷市のなかでも東の生駒山麓のふもととなる「田原地区」は自然の豊かさと街の美観を特徴としたニュータウンとして開発された。大阪の秘境のなかの住宅地として魅力を放つ田原地区。その田原地区を受け持つ役所が田原支所だ。今回、田原支所で田原地区の基盤・魅力について伺った。

田原支所の受け持つ業務・整備について

田原支所のみなさん
田原支所のみなさん

――まずは四條畷市役所田原支所の概要・主な業務内容についてお聞かせください。

笹田さん:田原支所は一般的に施設名の「グリーンホール田原」と呼ばれています。「グリーンホール田原」は複合施設となっていまして、1階が田原支所の窓口となっており、転入転出・国民健康保険・婚姻・出生届・住民票などの各種手続きを行っています。

「グリーンホール田原」
「グリーンホール田原」

2階には「田原図書館」があり蔵書数は約10万冊。支所の複合施設としてはかなり蔵書数が多いと思います。図書館は火曜日から金曜日は9時30分から19時まで、土・日・祝日は17時まで開館しています。

約10万冊所蔵の田原図書館
約10万冊所蔵の田原図書館

3階はサークル活動や文化活動が行なえる会議室・実習室・料理室・和室・視聴覚室があり、1階にも多人数の集会や発表会ができるホールがあります。これが「グリーンホール田原」の概要です。

1階のホールは様々な行事に使用されている
1階のホールは様々な行事に使用されている

――田原エリアのこれまでのまちづくり、開発についてお聞かせください。

笹田さん:行政としてのこれまでの街づくりは住宅・都市整備公団(現:独立行政法人 都市再生機構)が行なってきました。もともとの開発目的としては、大阪都市近郊部における住宅・宅地の不足を緩和すること、関西文化学術研究都市の計画に基づいて文化・学術・研究等の機能を備えた新市街地の形成を図ることを目的に整備されています。1983(昭和58)年9月から2004(平成16)年で都市整備公団の開発としては終了しているのですが、当初の開発の目的に沿って、緑豊かで人の温かさを感じる都市環境を形成するための都市計画が決定され、建築条例が制定されました。

広い歩道や「戎公園」などの公園整備もされている
広い歩道や「戎公園」などの公園整備もされている

美観等の意匠についても規定が定められています。広い歩道や公園整備についてもこの流れで行われてきました。もともと自然が豊かなエリアですが、開発が進んで美観や緑が損なわれないように保護されています。

――学校の近くを通りがかった際、歩道が広くて登下校する子どもたちにとっても安心だなという印象を持ちました。

笹田さん:そうですね。あと田原地区では「戎公園」と「北谷公園」の2つの大きな公園があるのに加えて、各町目ごとに公園があるので子育て環境は非常にいいと思います。

地域のみんなが見守っている 子どもを軸にした地域活動

四條畷市出身の絵本作家、谷口智則さんが描いた絵
四條畷市出身の絵本作家、谷口智則さんが描いた絵

――他に田原地区での子育て環境に関してお聞かせください。

笹田さん:田原地区では地域の皆さんが教育熱心で、ボランティアの「子どもの見守り活動」も行ってもらっていますし、行政としても通学路近辺の防犯カメラの設置も進めています。住民同士の連携や地元への貢献意識も高く、特に子どものために、子どもを中心にして街づくりをしていこうという意識で結束されている面が強いので、子育てに関しての環境は抜群なのではないかと思います。「四條畷市立田原小学校」では「読書からつなげる学力向上」ということで「グリーンホール田原」2階の「田原図書館」と学校図書館を連携して読書活動を推進しています。その成果として、2017(平成29)年4月に読書活動推進フォーラムにおいて、子どもの読書活動優秀実践優秀校として文部科学大臣表彰を受けました。

――行政のサービスで特徴的なものはありますでしょうか。

塩見さん:これは四條畷市全体としてですが、一部負担はありますが、中学校3年生までの医療費の補助があるので安心して子育てができるということと、中学校まで給食が実施されています。

人工芝のサッカー場のある「四條畷市総合公園」
人工芝のサッカー場のある「四條畷市総合公園」

田原地区に限定しますと、コミュニティバスは中高生や高齢者や妊産婦、障害のある方は割引証を呈示していただければ半額で利用できます。上田原にある「四條畷市総合公園」では2016(平成28)年3月に公益財団法人日本サッカー協会公認の人工芝のサッカー場(人工芝運動場)ができ、さらに2017(平成29)年の4月にはナイター施設も完備した野球場(多目的運動場)も完成しました。これは立派な施設なのでぜひ皆さんに利用してもらいたいと思っています。※1

※1 詳細:四條畷市総合公園

ナイター施設も完備した野球場
ナイター施設も完備した野球場

魅力がいっぱい詰まった田原地区

――今年就任された市長の公約に「田原の活性化」とありますが。

笹田さん:田原地区の活性化についてはまだスタートしたばかりです。地域の方を対象としたアンケート調査であったり、住民の方との懇談会のなかで”田原地域で安心安全な日々の暮らしができるように何ができるか”というニーズを明確にしたうえで方針を決めていくというスタンスです。住宅街としての開発は終えていますが、四條畷の魅力をここ田原から発信していこうという目標になっています。自然や歴史遺産にも豊富な場所ゆえに、そういう情報発信の素材はいろいろと考えられると思います。

美しく整った街並み
美しく整った街並み

――具体的にどのようなものがありますか?

塩見さん:田原台には「田原レイマン」という日本最古のキリシタンの墓碑が、ほぼ完全な形で出土しています。また自然環境や生態系の観察ができる「ビオトープ 田原の里山」の整備もされています。田原地区にはこうした貴重なものが身近にある豊かな環境であると言えます。ちなみに田原地区に限らず四條畷市には遺跡が多く発掘されます。古いものは縄文時代頃のものだそうで、当時の海岸線の影響と考えられています。

「照湧の大井戸」など歴史を物語る史跡も
「照湧の大井戸」など歴史を物語る史跡も

――海岸線ですか?

塩見さん:そうなんです。四條畷市内に海岸線なんてある?と思われるでしょうが、6000年から7000年前まで、この近辺でずっと陸地であったのはぎりぎりこの四條畷市西部地域くらいまでだったのです。それよりも西側は今は陸地でも、ずっと海だったんですね。

――そうだったんですね!

塩見さん:ですから、ずっと陸地だったこの四條畷市には古くからの遺跡がたくさん所在しているのです。

――ちょっとしたトリビアですね。

田原支所の笹田さん(左)と塩見さん
田原支所の笹田さん(左)と塩見さん

――先程、この「グリーンホール田原」でサークル活動や文化活動のできる部屋やホールがあると伺いましたが、どのようなことをされていますか?

塩見さん:サロンやサークル活動は本当にたくさんの種類が開催されています。例えば、田原地域の子育てサロンとなっている「カンガルーホップ」があります。これは子育て中のお母さんが子どもと一緒に集まってコミュニケーションをとりましょう、というサロンです。また、今日(取材日の5月23日)はシャドーボックスを作るサークルが開催されています。

立体的なハンドクラフト、シャドーボックスを体験できる
立体的なハンドクラフト、シャドーボックスを体験できる

好きな街だからもっと良くしたい。 みんなの同じ想い

――田原エリアの街の魅力を教えてください。

笹田さん:やはり自然が豊かで街の美観も素晴らしいということですね。さらに住民の方の地域への愛着や、地域に貢献しようとする意欲がとても強いところです。安全への意識や配慮も強く、見守り活動のようなボランティア活動も盛んなので、古い風習も活発です。安全意識から敬遠されるような風習でも安心して行えるような安全な街にしていこうという発想で続けています。クリスマスの時期には子どもたちが聖歌隊を組んで、商店街などでクリスマスキャロルを歌うという企画も5年続いていますが、年々観客も増えて、昨年は凄い行列ができたということです。そういうところもやはり安全、安心で素朴な街の魅力というところでしょうか。

自然豊かで安心して暮らせるまち
自然豊かで安心して暮らせるまち

――最後に田原の将来のビジョン、目指す姿を教えてください。

笹田さん:もう何度も出てきていることになりますが、地域の住人の方が非常に地域の活動に熱心な地域でありますので、行政も地域の皆さんと一緒に寄り添うような形で、誰にとっても住みよい街にしていきたいと考えています。

 

塩見さん(左)と笹田さん(中央)
塩見さん(左)と笹田さん(中央)

四條畷市田原支所(グリーンホール田原)

田原支所長 笹田耕司さん(写真中央) / 主任 塩見一郎さん(写真左)
所在地 :大阪府四條畷市上田原1
電話番号: 0743-78-0175
URL:http://www.city.shijonawate.lg.jp/soshikikarasagasu/shisho/tahara/gyomuannai/1408093903607.html
※この情報は2017(平成29)年6月時点のものです。