高槻市立芝谷中学校 西村かず子校長先生 インタビュー

生徒のみんなのやる気いちばん「高槻市立芝谷中学校」

高槻市のなかでもとりわけ閑静な住宅街が広がる芝谷町周辺。「芝谷中学校」の生徒は、皆元気がよく表情も生き生きとしているのが印象的だ。“芝中”生徒の快活さの秘訣や学校の概要について、校長の西村かず子先生にお話を伺った。

命の大切さや夢、生き方やを学ぶ「ドリームプロジェクト」

西村かず子校長先生
西村かず子校長先生

――学校の沿革、教育目標についてお教えください

「芝谷中学校」は1982(昭和57)年に第二中学校、第八中学校、第九中学校が統合して開校しました。「人権を尊重し、自ら考え行動できる心豊かな生徒の育成」を教育目標として教育を行っています。

――特に力を入れて取り組んでいることはありますでしょうか?

子どもたちに命の大切さや夢、生き方やを学ぶ教育「ドリームプロジェクト」という取り組みを行っています。専門家の先生や、地域の皆さんの協力を得て行っている取り組みで、実際に効果も上がっています。この取り組みは学力と人の成長は両輪であるという考え方に基づいています。

「高槻市立芝谷中学校」校舎外観
「高槻市立芝谷中学校」校舎外観

――ドリームプロジェクトがはじまったきっかけをお教えください

本校の生徒は、以前から学習への取り組みが熱心で学力も高いと言われていたのですが、アンケートで「夢や将来の希望があるか」というポイントが低かったんです。そこで学力のみではなく、夢や生き方、またそれに沿った社会参画を前提とした、さまざまな取り組みに視点を定め、具体的な目標をイメージして学校生活を過ごせるようにしようという目的ではじまったのが「ドリームプロジェクト」です。夢や生き方を学ぶという目的の一環で、いろんなゲストをお招きして講演を行っていただいています。池袋の「サンシャイン水族館」などで水族館プロデューサーとして活躍しておられる中村元さんなども迎えて講演していただきました。彼は私と同級生だった縁もあってお願いしたのですが、とても分かりやすい講演をしていただきました。また地域の方に地域福祉、地域防災、職業聞き取りというところで、講演をしていただき、地域の実態を知って地域への誇りを持ってもらうという取り組みも行ってきました。また、花ボランティアという活動でも活発にご支援をいただいております。これは年に2回、技術の時間に植栽の授業をしてもらい、花壇の手入れも一緒に行うものです。

花ボランティアの活動による花壇
花ボランティアの活動による花壇

――「ドリームプロジェクト」の手ごたえは如何でしたか?

生徒たちへの授業満足度アンケートでは、「ドリームプロジェクト」の取り組み以前は満足度が50%程度だったのが、取り組みを行って2年で70%から80%、学年によっては90%の満足度に跳ね上がりました。学校としても一回一回の授業で目標を明確にするという取り組みを先生たちに取り組んでもらってもらい、生徒もそのことを意識して授業を受けることで、授業の進め方が効率的になったと感じています。

地域・学校・教師・生徒、全てがリンクすることで生徒のポテンシャルはさらに高まる

――連携型小中一貫教育では、主にどのような事を行っておられますでしょうか?

「受け止め、繋がり、表現できる授業の創造」というテーマを、校区の小・中学校の統一テーマとして取り組んでいます。本校ではそれに加えて、昨年度まではICTの効果的な活用をして分かりやすい授業を展開してきました。昨年度(平成28年度)は、「小中合同研究授業」において、「つながり」をテーマに研究授業を行いました。小学校では学級討論会を題材にして、話し手の意図を捉えながら主体的に意見をまとめて発表を行いました。中学校ではインタビュー形式の授業や発表に向けたペアやグループワークを行い、対話的な活動を展開しました。

校長文庫
校長文庫

――小中連携に関して、他に行ったことはありますか?

「授業体験・クラブ体験」を行いました。小学6年生の中学進学の不安解消ということで行った取り組みです。また、「総合発表・報告」として、将来のキャリアに役立つコミュニケーション能力や課題解決能力などを身につけることを目標に、いろいろな教科の内容を含む課題や、仲間と協力して課題を解決する探究的な学びに取り組んでいます。他にも、中学校の教員が小学校に出向いて”出前授業”を行ったりもしています。

吹奏楽部の練習風景
吹奏楽部の練習風景

――地域と連携した特色ある学校づくりについてお教えください

非常に多くの地域の方に「ドリームプロジェクト」にご協力いただいています。そのお返しとして、地域の文化祭で吹奏楽部が演奏を行ったり、夏祭りのステージ設営やテントの設営、片付けまでを運動部員がお手伝いさせていただいています。地域防災訓練では生徒が炊き出しや避難誘導の係、AED訓練の手伝いも行っています。災害があっても中学生は地域の力になるだろうな、という実感も得ています。こうした地域・世代間交流を通じて地域に対する愛着や誇りを持ってもらい、大きくなってまた地元に戻ってきてほしいと思っています。

様々な部活動が活躍し、表彰されている
様々な部活動が活躍し、表彰されている

――部活動についてお教えください

本校では文化部が美術部と吹奏楽部の2つ、運動部が12あり、非常に活発に活動しており表彰歴もかなり多いと思います。特に最近ではサッカー部や男子バドミントン部の活躍が目覚ましく、陸上部は全国大会にも出場しています。オリンピック日本代表の金丸祐三選手は本校の陸上部出身です。吹奏楽部も昨年度(平成28年度)にアンサンブルコンテストでライオンズクラブ賞を受賞しています。

運動部の練習風景
運動部の練習風景

――最後に、周辺の子育て環境や街の魅力をお教えください

保護者の皆さんは教育への関心が高いと感じています。また、そういったことの影響か、コミュニティの組織力もとても高いと感じています。自然の豊かさを残した閑静な街並みとなっており、子育てや教育環境としてはこれ以上ないと言ってもいいと思っています。JR「高槻」駅は新快速と”はるか”(JR関空特急)も停まるようになりましたし、通勤通学の利便性もますます良くなりました。私自身もこの街にとても愛着を持っています。

校長先生
校長先生

高槻市立芝谷中学校

校長 西村かず子 先生
所在地:大阪府高槻市芝谷町3-1
電話番号:072-688-2912
URL:http://www.takatsuki-osk.ed.jp/shibatanijh/
※この情報は2017(平成29)年5月時点のものです。