丁寧な手焼きでせんべいが愛される老舗和菓子店

はやし製菓本舗

『浪花ことばせんべい』といえば店名よりも有名なその看板商品を作っているのは2代目の林数行さん。御年71歳になるご主人はいまでは当たり前になっている機械焼きではなく、一枚一枚の手焼きでせんべいを作り続ける。

『浪花ことばせんべい』
『浪花ことばせんべい』

昭和8年(1933年)に先代の父が創業した『はやし製菓本舗』。名物になる浪花ことばせんべいを考案したのは2代目になる数行さんだ。大阪万博の際に「大阪らしいものを」と「大阪ことば辞典」の編者である牧村史陽氏と共同でアイデアを考え大阪弁をせんべいに焼き付けた。昔ながらの大きな焼き型に一回一回油を塗り、焼きあがったせんべいにコテで言葉の焼き印をいれる。この手作業を全て一人でたんたんとこなす。使用する原料はずっと変わらないが、天候や湿度・気温で焼き上がりや味は一定しにくいという。そこは50年以上の職人の感で素材・道具と対話しながら作業をする。

一枚、一枚手焼きでつくる
一枚、一枚手焼きでつくる

「いちびり」「べっぴん」は26種あることばのなかで数行さんのお気に入り。自転車に乗った親子が店先で立ち止まる。「またスイカ食べにおいでや」声をかける数行さん。そんな光景も下町の日常を思い起こす。ハルカスを見上げる大都心のお膝元でチンチン電車が走る松虫交差点。一歩路地を入るとちょっと昭和レトロな雰囲気の商店街にはやし製菓本舗がある。

長年培った職人の技が光る
長年培った職人の技が光る

いちびり=市振り(いちふり)競り市で手を振って値を取り仕切る 転じて「先陣を切る」とう意味がある。一般に通用している揶揄的な意味合いだけではない。

多種多様なせんべいが並ぶ
多種多様なせんべいが並ぶ

はやし製菓本舗
所在地:大阪府大阪市阿倍野区王子町1-7-11 
電話番号:06-6622-5372
営業時間:9:30〜17:00(日曜日、祝日は16:00まで)
定休日:木曜日

詳細地図